フラメンコ相談室

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フラメンコに関する Q&A をご紹介します。

  • Q 1:フラメンコって何ですか?

    A 1:フラメンコは、スペイン南部アンダルシア地方で生まれ育まれた民族芸能です。
    哀愁と情熱に満ちた独特なリズムを持つ音楽は、現在、カンテ(歌)、ギター、バイレ(踊り)の3つが主な構成要素です。
    起源は諸説ありますが、スペインのアンダルシア地方(イベリア半島南部)の歴史とも深く、希有にもユダヤ教、イスラム教、キリスト教が混在し、各時代を彩った異なる民族芸能とも関連しています。特にその誕生と発展に大きく影響したのがインド起源で流浪の民、ヒターノ(近年はロマ、スペインのジプシー)だと云われます。彼らが音楽的要素を拾い集めた結果、現在の原型を創ったと云われ、西洋にありながらどこか東洋をも感じさせる融合芸術です。またその曲種は様々な音楽融合の歴史を経て、40種以上と云われます。

  • Q 2:踊り手の靴音はどのような鳴らし方があるのですか? タップダンスと同じですか?

    A 2:靴音も踊りも全てが軽やかなイメージのタップダンスとは全く異なり、フラメンコは足の打ち方も踊りも何か深?いものを感じる・・一般に、眉間にシワがよった感じ、なんて言われてますが・・。足の打ち方はプランタ、タコン、ゴルペ、プンタ、これらの組み合わせでいか様にも音が紡がれていくのです。まずプランタ、これは五本指の付け根部分、普通に立って踵を上げた時地面についている部分で音を出す打ち方の名前です。そしてタコン、これはプランタで踵が上がっている状態から、下ろす打ち方です。さらにゴルペ、プンタ・・と続きますが、これは皆さんお教室で!まずは足に合った靴を見つけ、それを支える筋力をつけましょう!!

  • Q 3:カスタネットはどのようにして鳴らすのですか?

    A 3:カスタネットは両手の親指にはめ、音を出します。基本練習として、左手は中指、薬指で2本同時にリズムを打ちます。右手は小指 → 薬指 → 中指 → 人さし指の順番で一つ一つの音がきれいに出せるように練習しましょう。段々とテンポを上げていろいろな打ち方を組み合わせて、最終的には踊りながら、ブラソで弧を描きながら打ち鳴らせる様、一にも二にもとにかく練習です!自宅で練習する時は騒音にならない様、消音キャップを付けましょうね♪

  • Q 4:子供でも習えますか?

    A 4:もちろんです!お母様を見ていて自然と習うようになったり、割と親子で習っている方も多い様です。また、小さなお子様ばかりでなく、大学生のお子様の影響でご家族全員で習われるようになったりと、フラメンコはいつからでも始められどの層でも楽しめるところも特徴です。
    子供クラス・シニアクラスとなるとお教室も限定されてしまいますが、興味があれば気に入った先生にチャレンジされてみては?

  • Q 5:初めてフラメンコを習い始めます。必要なレッスン用品と選び方のアドバイスをお願いします。

    A 5:教室によって最初に必要なアイテムは異なりますが、「靴、スカート、カスタネット」が概ね基本です。

    【靴について】
    靴は高価なので、「続くか判らないし出費は抑えたい」派の方は入門者用の“SALIDA(サリダ)”から試してみると良いでしょう。但し、強度や音質はそれなりです。金銭的な余裕があれば自分の足に合った靴型のメーカーから選びたいですね。グレードは“セミプロ”でOKです。 初めての靴選び、可能であればショップでスタッフによる試着アドバイスを受ける事をオススメします!
    「指がしっかり伸びている。かかとが抜けない。当って痛みを感じる部分が無い」が靴選びのポイントです。普段の靴と違って踊る事を目的とするので「足を痛めない程度の窮屈さ」は生じます。合わない靴を履き続けると上達はおろか、足を痛める要因になりますのでご注意を!

    【スカートについて】
    ビギナーさんのスカートは裾幅がたっぷりとして扱いやすいものを選びましょう。
    慣れないうちは裾を踏むので、くるぶしに掛かるか掛からないかの長さがBIEN!マーメイドラインやフリルが何段もあるものはNG、少し上手くなってからのお楽しみです。

    【カスタネットについて】
    初心者でも音の出し易いフィブラ(合成樹脂製)がオススメ!
    お値段重視ならフィブラ スタンダード、将来的に買換えなくてもいい物をとお考えならフィブラ ベテアダまたはベテアダ・ドブレがオススメです。大きさの目安は手のひらとカスタネットが同じ位であること。
    6号は一般的な日本人女性の手形に合せたイベリアオリジナルのサイズです。号数が大きくなるほどサイズは小さくなります。

    以上が揃ったら、さあ ¡Vamos a aprender a baile flamenco!
    楽しんでがんばってくださいね♪

  • Q 6:自主練習をしてみたいのですが、どんなやり方があるか教えて。

    A 6:いくつか方法はあるので目的に合せて選ぶと良いでしょう。

    【自宅練習】
    「コンパネ」を敷いてパソやサパテアードの練習が出来ます。
    振動や音が気になる場合はコンパネの下にラバーシートやニードルパンチカーペット、古毛布等を敷くと軽減できます。

    【カスタネット練習】
    “カスタネット消音ケース”を用いると音を軽減できます。
    また、日常生活のBGMにCD“リトモ・フラメンコ・リズム”を流しておくのもオススメ!バイレ~カンテまで“フラメンコそのもの”を総合的に学べます。

    【スタジオ練習】
    きちんとおさらいしたいならスタジオを借りての練習が一番!
    全身が映る大きな鏡があって、木質の床なら足音の確認もしやすく、曲を流してトータルな自主練ができるのでフラメンコ対応可能な貸しスタジオの利用がオススメ! 床がリノリウムの場合は釘有り靴は使えないので要注意。
    「 時間が無い、場所が無いから出来ない」言い訳は山ほどあるけど、言い訳したって始まらない。出来る事から、出来る時に始めましょう♪
    がんばれば、きっとその分、前進するはず。思い立ったが吉日です (*´▽`*)ノ♪

  • Q 7:フラメンコを習い始めて1年半、習った曲の振付けは何とか・・・な感じですが、発表会のDVDを見たらフラメンコぽくなくてショックでした。身体の使い方やコンパスの理解も出来ていなくて、何をどうしたらいいのか不安です。自分で出来る練習方法はありますか?

    A 7:教わった通りにやっているつもりでも先生のやるようには中々出来ませんよね。
    先ずは”バイレ・フラメンコための身体作り”から始めてみましょう。
    DVD「美しく踊るための身体強化」がオススメです。初級~上級まで解り易く手ほどきされているので、自分のレベルに合せて繰返し練習する事により確実にレベルアップが可能です。
    また、「コンパス(フラメンコのリズム)習得」にはCD「ソロ・コンパス」がオススメ。
    繰返し聴いてパルマを叩くことにより理屈ではなく感覚としてリズムを身体に染み込ませるようにしましょう。

    さらに、スペイン人講師のクルシージョ受講も好機です。本物に触れて彼らの持つコンパス、センティード(感覚、センス、ノリ)、身体の使い方に直接体感しましょう!
    クラスではコンパスの一連の流れを講師が唄いながら教えてくれるので、アクセントの位置や抑揚・流れと身体の動かし方に至るまで学ぶ事が出来ます。「受講して身体に取り込んでいく」の繰返しを重ねる内にフラメンコ的資質が養われ、あなたの“個”が育っていくと思います。
    スペイン語が出来なくっても大丈夫!尻込みせずにトライしてみましょう!いい意味でのカルチャーショックも必要ですよ。